レースシーズンオフのファクトリー事情

2010.02.09 02:26 BLOG

毎日天気が安定せず、夜中は結構冷え込む日が続いてますね。
12、1、2月は、レースシーズンオフなので、一休みかと思いきや、そうはならず、マシンのメンテナンスに忙しくなります。
サーキット走行を楽しんでおられる方々も、整備に余念がありません。
ここでしっかり整備しておけば、余裕を持ってシーズンを迎えられますし、また、昨年まで頑張ってくれたマシンに感謝の気持ちの表れでしょう。
なかでも、結構面倒なのが、エンジンでしょうね。
どこまでやるか、パーツの導入、加工等々、プランの段階から悩みます。
まあ、基本の整備をしっかり行うしかないのですが、いろいろな車種がありますので、一筋縄にはいきませんね。
予定の時間で終わることは、まずありません。(能力の問題か?)
カーボン落としのつもりが、ポート研磨になり、バルタイの調整に神経をとがらせ、夜な夜な作業が長引きます。
さて、どのようなフィーリングのエンジンになったのか、フレームに積み、火を入れるときを待ちます。

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2009年サウスエリアロードレースシリーズチャンピオン獲得

2010.01.07 00:10 BLOG, NEWS

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皆様のご支援のおかげで、2009年サウスエリアのシリーズチャンピオンをシンゴ選手が獲得することができました。
写真は各シリーズ戦のトロフィー、及びチャンピオン賞です。
本当のライダー共々、深く感謝しております。ありがとうございます。

シリーズを振り返ってみると、結果的には、全5戦中、4勝と上出来だったのですが、新型マシンということもあり、手さぐりでセットアップを試みる毎日でした。
ライダー、スタッフがともに、勝利への執念を燃やし続けられたことが、良かったと思っております。
GSXR1000K9はSTDのエンジンでも、かなりのポテンシャルを示してくれましたし、足回りもそこそこセットアップで乗りやすくすることができました。
ライダーは、セコンド(私)のアドバイスを素直に受け入れ、ライディングを進化(変化)させてくれました。
チームクルーは、忙しい日々の中、時間をつくり、ピットクルーを頑張ってくれました。
クルー以外にもたくさんの応援の方々に支えられました。
最高のレースシーズンが送れたと思っております。
ほんとうに感謝です。
今シーズンについては、まだ未定です。
経済状況が厳しい昨今、メーカー各社も苦戦を強いられております。
プライベーターの象徴のような、わがチームも状況はかわりません。
やれることをやる、という信念で進んでいきたいと考えておりますし、
ロードレースを盛り上げたい気持ちはかわりません。
サーキットで去年以上の活躍ができれば、と思っておりますので、今年もよろしくです。
また、レースをされる方以外のサーキット走行される方のサポートもさせていただきたいと考えておりますので、ご利用ください。
九州は3つもサーキットがございますので、楽しんでいきましょう。

サウスエリア最終戦結果報告

2009.11.02 13:02 BLOG, INFORMATION, NEWS

11月1日にオートポリスにて行われました、サウスエリア戦の結果のご報告です。
結果からお伝えいたしますと、予選3位、決勝1位優勝でした。皆様のご支援のおかげで、最終戦を飾ることができました。
本当にありがとうございました。
午前中から雨が降り出し、予選が始まる頃には大雨になっていました。慌ててレインタイヤに履き替え、予選スタート。
視界も怪しい中、序盤はトップタイムを刻んでいたのですが、終盤になると、徐々にペースを上げた2台のR1にラップを塗り替えられ、3位フィニッシュとなりました。
まぁ、転ばないよう指示をしていたので、良しとして。しかしながら、ポールをゲットした江崎選手のR1は、
2位以下を1秒以上引き離しての堂々のポールで、同じピレリレインタイヤをはいていましたので、あっぱれでした。
決勝は午後1時スタート予定でしたが、雨で若干のずれがでました。雨も弱くなる兆しもなく、豪雨の中の決勝となりました。
ところが、ウォーミングアップランで、ビッグなアクシデント! ポールスタートの江崎選手が、ジェットコースターあとの右コーナーで、まさかの転倒、起き上がることが出来ずそのままリタイヤとなってしまいました。転倒車のクリア作業のため、スタートはいったんディレイ。もう一度ウォーミングアップランから仕切りなおし、再スタート。
スタート失敗した、シンゴ選手はすぐに追いつき、トップを走るも、視界不良のため、自身赤旗を要求。中断となりました。
数十分の中断の後、再再スタート。寒い中、雨に濡れ、体温は下がり、震えがとまりません。
タイヤウォーマーで手を温め、レースに臨みます。
いざスタート。またしてもスタート失敗。4,5番手に沈みます。
なんとかトップ集団にくらいつき、3番手まで浮上。
そしてまたアクシデント。トップを虎視眈々と狙っていたダイゴロウ選手が転倒。くしくもまたジェットコースター後です。
よって、2番手に浮上したシンゴでしたが、トップのR1は速く、ペースをどんどん上げて、逃げ切りをはかります。
レースも後4周となった頃、トップとの差は、6秒以上ついていました。
皆がもう追いつくことは無理だな、と思い、今日のレースは2位かと思っていた矢先、シンゴがペースを上げていきます。
毎週1秒以上、差を詰め、ラスト2週の第二ヘアピンで仕掛けます。残念ながら追い抜くことが出来ず、逆に差が広がってしまいました。
それでもあきらめない男なので、ラストラップ、また同じコーナーのブレーキング競争に打って出ます。
なんとか押さえきり、トップに浮上。その後、安定して走りきり、ギリギリの勝利をむしりとりました。
雨の中、ライダーたちも大変だったでしょうが、チームクルーや、応援団、観客の皆さんも寒くて大変だったと思いますが、
熱いレースをお見せできたと思っております。
皆様大変有難うございました。
これでシリーズ戦終了となりますが、これからも応援よろしくお願いいたします。

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サウスエリアロードレース最終戦

2009.10.16 11:54 BLOG, INFORMATION, NEWS

11月1日、オートポリスにて行われますレースが、ついに今年最後のエリア戦となりました。
思い起こせば、3月の新型マシンの入荷以来、めまぐるしく忙しい日々がつづきました。真夜中までの作業の連続と、たくさんの皆さんの応援、そしてライダーの頑張りもあり、最終戦を待たずに、シリーズチャンピオンを獲得できたことを感謝いたしております。
まだ、半年くらいしか経っていないのですが、何度も仕様変更で、サスペンスションの分解、組み立てを繰り返したりしていたことが、随分前のことのように感じます。今年のエネルギーを前半で使っちゃった感じですかね。
最終戦は、ライダー本人の目標と、今後の成長のため、頑張ると思いますので、変わらぬ御支持をよろしくお願いいたします。

サウスチャレンジカップ第4戦(オートポリス)の結果ご報告

2009.09.21 15:02 BLOG, INFORMATION, NEWS

9月20日に行われました、チャレンジカップ第4戦は、予選2位、決勝2位という結果でした。
たくさんの皆様の熱い応援、誠に有難うございました。
開幕以来の連勝は3でストップしましたが、JSBクラスのシリーズチャンピオンを獲得することができました。
当初からの目標を達成できて、ほっとしております。有難うございます。
レースの内容としましては、熊本レーシングの吉田選手がポールTOウィンを飾ったのですが、
スタートから前半は、何度かシンゴもプッシュを試みたのですが、その後ジリジリと離されてしまいました。
ただ、前回のレースよりもタイム的に1秒以上速いラップでの戦いでしたので、本人にとっては、自己ベストタイムの更新も含め、得るものはあったのではないでしょうか。優勝した、吉田光弘選手は実弟でもありますので、吉田兄弟のワンツーフィニッシュを喜びたいと思います。
ご報告でした。

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鈴鹿8耐(6)

2009.08.04 23:32 BLOG, NEWS

マシンを受け取り、ピットロードを出て行く時、よし、俺の出番だ!とばかりに、気合を入れていきました。やっと本番だ!という嬉しさと、押して帰ってきて、僕に走るチャンスを与えてくれたペアライダーに、もう一度マシンを渡すぞ!という気持ちで、冷静にかつ熱い走りを心がけて、周回を刻んでいきました。いよいよ交代のサインがボードで示され、ピットに帰ってきます。マシンから飛び降り、ペアと交代します。ペアの背中をたたいて、ピットロードに送り出し、僕の最初の走行が終わりました。炎天下の中にもかかわらず、走ってる最中は暑さを感じなかったことを覚えています。

サウスチャレンジカップ第3戦(HSR九州)のご報告

2009.07.13 13:04 BLOG, INFORMATION, NEWS

7月12日におこなわれました、チャレンジカップ第3戦にエントリーしたシンゴ選手は、予選1位、決勝1位でフィニッシュ。このシリーズ戦、開幕以来の連勝を3に伸ばし、シリーズチャンピオンへまた一歩近づきました。これも皆様の熱いご支援のおかげです。まことにありがとうございます。
また、チームクルーの影ながらのバックアップも勝利に大きく貢献しております。ライダーともども感謝です。
レースの展開といたしましては、今回ライバルが少なく、1、2戦とは違って、若干余裕の展開でした。ポールポジションからスタートし、一度もその座を譲らず、2位以下を33秒以上引き離し、ブッチギリの優勝でした。タイム的には、ライダーも満足していないのですが、シリーズ戦を考えるとタイムを削りすぎて、転倒のリスクを増やすわけにもいきませんので、確実な仕事をこなしたという感じです。
次戦は、またオートポリスです。全日本選手権で大転倒を喫した借りを返すべく望みたいと思います。応援宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

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全日本ロードレース(オートポリス)の様子

2009.06.09 21:36 BLOG, EVENT, NEWS

前述のように、シンゴ選手は大転倒リタイヤに終わりましたが,写真だけでもアップしてみます。

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一枚目は、プロカメラマンによる走行写真です。
二枚目は、レース序盤、実弟のミッチャンとの1コーナーでのブレーキングバトルです。
三枚目は、パドックでの作業の様子です。

全日本ロードレース(オートポリス)

2009.05.19 02:27 BLOG, CUSTOM, EVENT, NEWS

いよいよ、全日本ロードレースの日程が近まってきました。
12日にメーカー合同テストがあり、各メーカーの有力選手たちが集まり、マシンのセットアップを進めていました。
トップの数名は、特に速く、ヨシムラ、ヤマハのマシンがトップタイムをマークしていきました。
わがチームのマシンは諸般の事情でエンジンはノーマルと覚悟していたのですが、リアのショックが間に合わず、なんとノーマルで戦うことを余儀なくされてしまいました。この日のテストは思ったようにタイムが伸びません。
店に戻ったのち、私は決断を下しました。それは、本番直前にはあまり行いたくないことなのですが、まずリアショックのさらなるモデファイ、そしてエンジンのポート研磨です。なんら導入するパーツのない状況で、少しでもタイムを削るには、わずかでもエンジンパワーを上げたいと考えてのことです。
ただし、新型のエンジンですので、データもマニュアルもなく、すんなり作業が進む保証はありません。
連日、朝方までの作業が続きました。そしてようやくエンジンを載せることができ、火をいれることができました。
あとは、22日の公式練習でその成果が出るのを祈るのみです。
厳しい全日本の予選に臨むライダーに熱いご声援をよろしくお願いいたします。

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サウスチャレンジカップ第2戦(オートポリス)

2009.04.20 21:43 BLOG, INFORMATION, NEWS

4月19日、オートポリスにて第2戦が行われ、優勝することができ、開幕2連勝を飾ることができました。皆さんの熱い応援有難うございました。ただ、前回と大きく違っていたことがございまして、今回はテールTOウィンだったのです。レースの詳細をご報告させていただきます。
今回のレースは、オートポリスということもあり、相当な苦戦を強いられることは、想定内でした。マシン的に強化しなければならないことがたくさんありました。とはいっても限りがあります。今回オートポリスのハードブレーキングに対応するため、キャリパーとローター、そしてホイールをグレードアップしました。15日にそのパーツのテストに行き、なかなかの感触を掴んだのですが、リアのショックのセッティングがさっぱり決まりません。余談ですが、その日はホンダのモトGPマシンのテストが行われており、212Vがものすごい音とスピードで駆け抜けておりました。そのマシンの挙動の安定感にうらやましさを感じずにはいられませんでした。(桁違いのマシンですから、比べてはいけませんでした)翌日、ノーマルショックしか手持ちがないため、そのモディファイに時間を費やしました。なんとかイメージ通りの仕様のセットが決まり、レースに送り出すことができました。
そして決勝当日、早朝から予選がスタートしました。チームクルーと共にピットロードに出た私は、一番手に飛び出していったシンゴが周回して戻ってくるのを待ちました。ところが、他のライダーが、1人、また1人とコントロールタワー前を通過していくのに、シンゴが戻ってきません。
転倒?私の頭の中をその2文字がよぎりました。すると間もなくスロースピードでピットインしてくるシンゴのマシンが見えました。慌ててピットに戻りマシンを受け止めました。すると左のチェンジロッドを止めている部品が折れており、シフト不可能な状況に陥っていました。何故そのパーツが折れたのかは別として、なんとか走れるように修復の手段を検討しましたが、タイムアップでした。その結果、嘆願書での出走を認めていただいての決勝出走となり、最後尾(テール)グリッドとなりました。
決勝まで時間はあったのですが、折れたパーツを溶接することもできず、万事休すかと思いかけたとき、チームクルーのE君がアルミの板を持っているので、削ってパーツを作ると言い出しました。なんて用意の良い男だと関心しながら、皆であるだけの材料と工具と知恵でパーツの製作を行い、なんとか走れるように復活しました。凄いクルーたちに恵まれたことを感謝するばかりでした。
これでシンゴが燃えないわけがありません。
決勝のグリッドに並ぶシンゴに、私は、ロケットスタートの指示と、その後の作戦を指示しました。
レッドシグナルが消え、全車一斉にスタートをきりました。そして誰よりもはやくスタートダッシュを決めたのは、シンゴでした。十数台を抜き去り、1コーナーを5番手で立ち上がっていき、第1ヘアピンで4番手に上っていました。作戦どうりでした。2周目に3位に上がり、トップ2台を追い駆ける展開になりました。ところが、4周目そのトップ2台が絡みコースアウト!結果、3、4位が1,2位に繰り上がり、シンゴともう一台の選手との一騎打ちになりました。くしくも、その選手は第1戦のデットヒートの相手でした。第2ヘアピンでかわして、シンゴがトップに立つと、今度は、1コーナーでかわされ、2位転落。ラストラップの1コーナー、スリップから抜け出したシンゴがトップに返り咲き、そのままトップを死守し、そのままチェッカー!開幕2連勝を飾りました。
まさにドラマのような展開に興奮しっぱなしでした。開幕戦のとき以上の喜びでした。
クルーをはじめ、応援してくださった皆様にいいレースをお見せできたと思っております。
大変有難うございました。次回は、オートポリスでの全日本です。どこまでやれるかわかりませんが頑張りますので、若者に暖かいご支援をお願いいたします。

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